ソラリス 千曲川 カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 [日本ワイン]

価格: ¥6,600 (税抜 ¥6,000)
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赤 辛口 フルボディ 渋味しっかり

上田市塩田平で育てられたカベルネ・ソーヴィニヨン。
毎年収穫が終盤になる晩熟のこの品種が熟していくにあたりマンズレインカットは非常に有効で、
病気にかかるなどを理由とした「諦めの収穫」をすることはありません。
信州の秋を最後まで感じて成熟したぶどうからは香り・味ともに力強さだけではなく
とてもエレガントなワインが出来上がります。
グリルやローストした赤身肉、すき焼きや蒲焼きなど和洋問わず楽しめるワインです。
<2017年コメント>
2017年の成熟期間は黒ぶどうにとって非常に条件の良い涼しい秋となり、
10月下旬から11月初旬にかけて収穫したカベルネ・ソーヴィニヨンは色調も濃く香り高いワインになりました。
2017年は上田市塩田平の中でも特に優良なカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ東山地区のものを多く使用しています。
若いうちは果実の華やかな香りが心地よく、長期熟成のポテンシャルを持ち合わせているので将来も楽しみです。(西畑徹平)

味わいチャート
ソラリス 千曲川 カベルネ・ソーヴィニヨン 2017

カベルネ・ソーヴィニヨンは世界の様々なワイン産地においても栽培することが難しい品種の一つです。
晩熟の品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンは、秋に雨の多い日本では、病害のリスクが高まるため完熟するまで待つことが難しく、良いワインをつくることがとても難しい品種です。実はそれが日本ワインにカベルネ・ソーヴィニヨン単体のワインが少ない理由の一つです。

この「ソラリス 千曲川カベルネ・ソーヴィニヨン」は、私たちマンズワインが、カベルネ・ソーヴィニヨンに40年以上、試行錯誤、挑戦を繰り返してきた一つの結晶です。

先人たちの栽培適地探し、栽培技術の積み上げにより高めてきたクオリティを、さらに高めていく取り組みがこの2017年ヴィンテージで一つの形となりました。

海外産地の模倣ではなく、日本のテロワールを追求するソラリスのカベルネ・ソーヴィニヨン。
その現在地を是非このワインで感じていただけたら嬉しいです。

小諸ワイナリー醸造責任者
西畑 徹平
マンズワインのカベルネ・ソーヴィニヨンへの取り組み

この「ソラリス 千曲川 カベルネ・ソーヴィニヨン」は2001年ソラリス立ち上げ時からラインアップされている私たちにとっても思い入れのある一品です。このキュヴェが現在の品質を実現できているのは、これまで様々な取り組みを積み重ねてきたからに他なりません。

適地探し

1962年の創業以来、日本で育てたぶどうでより品質の高いワイン造りを目指してきたマンズワインは、1970年代にはヨーロッパ系品種への取り組みについて具体的に検討していました。その取り組みはソラリスの初代醸造責任者・松本信彦(現・常任顧問)がフランス・ボルドー大学栽培醸造学部への派遣留学から帰国した1978年以降、さらに本格的になります。「日本の地でカベルネ・ソーヴィニヨンを」という想いを抱き、山梨市万力山の標高約700mの斜面にあり、昼夜の寒暖差が大きい万寿農場で栽培をスタートしました。そして1984、85、86、87年のたった4ヴィンテージのみリリースされ、今では「幻のカベルネ」とされる「万寿農場カベルネ・ソーヴィニヨン」は日本で栽培して造った本格的なカベルネ・ソーヴィニヨンの先駆けとなりました。

適地探し

その後万寿農場は閉鎖され、新たな適地を求めての取り組みが始まりました。次に栽培したのは山梨県旧東八代郡豊富村の標高約300mにある畑で、ここでは色づきが悪くロゼのようなワインしか出来ませんでした。そして次に求めた地が小諸ワイナリーのある長野県の千曲川流域でした。標高約600mの小諸では気温が低すぎて完熟しなかったため、100mほど標高の低い上田市塩田平地区で植え付けが行われました。1992年のことです。続いて1994年には塩田平にある東山地区での植え付けが行われました。
初めて収穫した東山のぶどうを見た松本は「ボルドーで見たカベルネ・ソーヴィニヨンにそっくりだ。これは良いワインが出来る。」と感じたといいます。1994年には塩田平にある東山地区での植え付けが行われました。この東山の畑はソラリスのトップレンジ「東山カベルネ・ソーヴィニヨン」を生むとともに、今回の「千曲川カベルネ・ソーヴィニヨン」にも使用されています。現在では日本におけるカベルネ・ソーヴィニヨンの最適地の一つとして認知され周辺に多くのワイナリーが進出してくるようになっています。

栽培技術

晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンは、日本では収穫期が台風や秋雨の時期と重なるため病害のリスクが高く完熟まで持って行くのが難しい品種です。多くのヴィンテージでこれ以上待つと病害でやられてしまうという状況から「あきらめの収穫」を迫られることがありました。マンズワインではこの「あきらめの収穫」をせずに完熟したぶどうを得るために、「マンズ・レインカット栽培法」を開発しました。垣根上部をビニールで覆うことにより雨がぶどうにあたりにくくなり、病気の発生リスクを大きく低下させることができるため、ぶどうが理想的な熟度に達するまで待つことを可能にしました。

栽培技術

栽培の中で、ぶどうの凝縮感を向上させるための取り組みの一つがグリーンハーベストによる収量制限です。ぶどうが色づく8月頃に、品質の高いぶどうの房を残し、他の房を落とすことで、残した房は、より凝縮感のある、高品質なぶどうになります。このグリーンハーベストでは約1/3のぶどうを落としています。(トップレンジではさらに厳しく約2/3を落とします)

仕込み・醸造

完熟したぶどうは手摘みで収穫されます。その段階で目につく傷んだ粒はすべて取り除かれます。さらに仕込前の選果台では10人程のスタッフで畑では取り除けなかった健全ではない粒や、さらには一粒一粒についている5mmほどの梗(茎)を取り除きます。非常に手間のかかる作業ですが、この二段階のチェックを経ることでワイン造りに理想的な粒だけをタンクに送ることが出来、結果として雑味のない、澄んだ味わいのワインをつくることができます。

仕込み・醸造
西畑が考えるカベルネ・ソーヴィニヨンのワイン
あまり語られない重要な要素「果実味」

「カベルネ・ソーヴィニヨンは渋味のもととなるタンニンが重要、とよく言われますが、私はそれと共に、そこに果実味がしっかりとあることがとても重要と考えています。」

醸造責任者・西畑が考えるこのコンセプトは簡単に実現することはできません。
果実味を高めるためにはぶどうの熟度を最大限高める必要があります。私達には、収穫期の台風や秋雨による病害を乗り越え完熟まで待ちきれることを可能にする「マンズ・レインカット栽培法」があります。さらに西畑自身、これまで以上に畑に、そしてぶどうに寄り添い、完熟し、果実味に溢れるぶどうでワインを造ることに心血をそそいでいます。

さらなる品質向上への取り組み「選定」

2017年ヴィンテージから、これまで以上に品質を向上させる取り組みが始まっています。
それがぶどうの「選定」です。ソラリスにふさわしいぶどうか否か、それは醸造責任者により判断されます。この「ソラリス 信州カベルネ・ソーヴィニヨン」用の判断基準を2017年ヴィンテージからより厳しくすることに西畑が取り組んでいます。
また、新しく植え付けを行った東山区画の収穫も出来るようになってきたことで、セレクションの幅が広がってきたので、今まで以上に品質の高いキュヴェを中心にセレクトすることが出来るようになりました。これまでの徹底した品質向上への取り組みの経験、技術が積みあがっていることで、様々な選択肢を持てるようになったこともソラリスの進化の一つと言えます。

ソラリス千曲川カベルネ・ソーヴィニヨン2017

ソラリス千曲川カベルネ・ソーヴィニヨン2017

ヴィンテージ

1月~4月はほぼ平年並みの気温で推移し、5月は平年比1℃ほど高かったため開花は若干早めでした。その間病害虫も少なく順調に生育しました。7月に入ると局地的降雨もあり、梅雨明け後にも雨・曇天が続きました。成熟期に入り、8月9月は降水量が少なく気温は平年より低く冷涼な秋を迎えたため、着色は良好で、糖度も例年より高く推移しました。10月中旬以降雨や曇りの日がありましたが、上田地区のカベルネ・ソーヴィニヨン全般としては例年よりも色づきが良く、品質も良好な年でした。

テイスティングコメント

外観は濃いガーネットで、黒味がとれてエッジは赤身を帯びてきています。香りは上品なボリュームでカベルネ・ソーヴィニヨンらしいカシスなどの果実がしっかり感じられ、それに黒こしょうなどのスパイスやひかえめなオークの香りが調和しています。タンニンは柔らかくなってきていますがしっかりとあり、酸味がバランスよく心地よい飲口です。
現在発展の過程にあって美味しい状態に入りつつあると感じました。(西畑徹平)

ワインデータ

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種
収穫地:長野県上田市塩田平
栽培方法:マンズレインカットを使用した垣根栽培
仕込日:2017年10月25日~11月2日
醸し期間:約3週間
使用樽:フランス産樽、ミディアム・トースト主体
樽熟成期間:約20ヶ月
びん詰日:2019年7月25日
醸造責任者:松本信彦、島崎大
タイプ:辛口

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