小諸ワイナリーのすぐ東側。小さな川沿いにある、谷のような地形に広がる畑。
マンズレインカットを使用し、有機JAS認証規格に適合した有機栽培管理を行っています。
この畑で収穫されたメルローはタンニンの強さよりも赤い果実や花のような軽やかなニュアンスを残すワインになります。
エレガントな小諸のメルローの中でもその特徴を一段と表現しています。
単一畑で仕込み、新樽を使用しないのでヴィンテージとぶどうの個性をよりお楽しみいただけます。
生産本数約800本の貴重なワインです。
<2017年コメント>
2017年はソラリスのラインナップに加わることとなった初のヴィンテージです。
収穫は10月中旬にソラリスのトップキュヴェ「小諸メルロー」の区画よりも遅く行われました。
糖度は23度後半と非常に高く、比較的力強い印象を受けるワインとなりました。(西畑徹平)
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クーポンコード:NATSU2022
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ソラリス 千曲川メルロー Biologique 2017 |

土地の味わいをワインに表現するためには、何よりもその土地がより自然に近い形になっていることが理想的です。
より自然に近い形の1つとしては、その土地に本来いるべき虫や微生物が存在し、生物多様性が維持された状態になっていることです。
そのために取り組んでいることの1つがビオロジック栽培です。
ビオロジック栽培では特に細やかな畑の観察と管理が求められますが、上手く生態系のサイクルをまわすことができれば生物多様性が維持された、より自然な環境でのぶどう栽培を行うことができると考えています。

ビオロジック栽培に取り組むことは栽培者にとってもポジティブな影響があります。
使用できる農薬や資材など様々な制限があり、問題が発生した際には一般的な農法と同じ対処法を行うことができないため普段からの畑管理が重要になります。
問題が発生した際には原因と対処法について深く考えることで栽培者のぶどうに対する感性レベルを向上させ、より畑やぶどうに寄り添った栽培が出来ることに繋がります。
そしてそれは栽培者自身の心の充実感となり、その充実感が収穫されるぶどうにも伝わると信じています。

いまプロとしてワイン造りに携わる上では、地球環境の未来や地域とのつながりなどワインの品質以外のことも考えて仕事をしなければいけません。
ワイン造りとは自然との関わり合いであり、人類の活動によって引き起こされている自然環境の変化を改善することは今を生きる我々にしかできないことです。
私たちの取り組みが生物多様性を維持しその土地を守ることに繋がり、収穫されるぶどうにより多くの「土地本来の味わい=テロワール」を纏わせることができれば、より多くの喜びが詰まったワインとしてお客様にお届けできると確信しています。

ソラリスのビオロジックが生み出される畑はワイナリーのすぐ東側に位置し、畑名は地名に由来し「別府」と呼ばれています。
別府は標高約650m、ゆるやかな南向き傾斜、面積は約34aと小さく、土壌は火山灰性粘土土壌から成り立っています。
ぶどうはシャルドネとメルローが植えられ、樹齢は古い樹では25年程度。
小さな川沿いにある谷のような地形は風の通り道になっているため空気がこもらず、ぶどうは理想的な衛生条件のもとで熟すことができます。

醸造については他のソラリスと同様、丁寧な選果を行い、育成中は入念にワインを観察し、状態に応じてタイミングを見計らいながら手を加えます。
他のソラリスのワインとビオロジックで大きく異なる点は、新樽を全く使っていないことです。
この点は樽からくる香りやタンニンの影響を減らすことでよりぶどう、そしてそれが育った土地にフォーカスされたワインとなると考えているためです。