一年の締めくくりと、新しい年への期待が交わる12月。
今月は、クリスマスディナーから年末年始の集いまで、特別な時間を彩る4本を選びました。
華やかなスパークリングから、じっくり熟成を重ねた甘口ワインまで。
大切な人と過ごす冬の食卓に、とっておきの一本を添えてお楽しみください。
長野県千曲川ワインバレー東地区の自社管理及び契約栽培畑のメルローを使用しています。マンズワインはこの地区でいち早く欧州系ぶどうの栽培を開始し、樹齢は30年以上のものも含まれています。手作業で丁寧に収穫・選果・除梗を行い、ステンレスタンクで発酵、樽で約20ヶ月間育成しました。なめらかでバランスの良い味わいが特長です。
濃い色調で紫がかったガーネット。色素量が多く、粘性もしっかりと感じられます。ブラックベリーやブルーベリーなど黒系果実の香りに加え、カシスリキュールやロースト香のニュアンスも。アタックは熟した果実とドライフルーツの要素から豊かな酸味と、きめ細やかな渋みがアフターまで長く続きます。大ぶりのグラスで香りの変化を楽しんでいただきたいワインです。
おすすめのペアリングは、特別な夜の主役にふさわしいビーフウェリントン。ワインの力強いボディと滑らかなタンニンが、赤身肉の旨味をしっかりと受け止め、豊かな味わいを引き立てます。
価格:6,050円(税込)
「甲州は熟成には向かない」と言われていた1970年代。「甲州を酸化させずに、熟成させる」という当時の常識を覆すワイン造りに挑みました。
山梨県産の甲州種から造られたワインを空気に触れさせず10年以上熟成。長い熟成の間に、深みのある色合い、複雑な香り、甘味・酸味と微かな苦味が渾然一体となって調和し、ほかのぶどうでは出せない味わいを醸しだしています。
色調は輝きのあるペールイエロー。フレッシュさを残しながらも、熟成によって生まれた複雑さを感じます。梅やかりん、杏子の果実香に黄色い花の心地よい香り。上品でありながら伸びやかな酸と甘みがバランスよく調和しています。長く続く余韻の中で果実の凝縮感と熟成によるまろやかさを併せ持った充実感のあるワインに仕上がりました。
このワインを引き立てるペアリングは、かぼちゃとゴルゴンゾーラのホットサラダ。青カビのシャープな塩気と刺激を持つゴルゴンゾーラを、ワインの伸びやかな酸味と甘味が優しく包み込みます。
価格:7,150円(税込)
小諸市大里地区の自社管理及び契約栽培畑のシャルドネを使用しています。
マンズワインはこの地区でいち早く欧州系ぶどうの栽培を開始し、樹齢30年以上のものも多く含まれています。
ステンレスタンクでゆっくりと発酵させ、その後もタンクで育成することによりピュアでクリアな味わいのワインに仕上がります。この土地のシャルドネの果実味、個性をストレートに表現しました。
外観は輝きのあるレモンイエロー。グレープフルーツなどのフレッシュな柑橘類の香りが中心的ですが時間の経過とともにピーチや洋梨、パイナップルなどほのかに甘いニュアンスも感じられ、多層的な香りを楽しめます。ボリューム感のある豊かな果実味と口に含むと優しい溌剌(はつらつ)とした酸味が広がります。
ピュアでクリアな味わいのこのワインには、カニグラタンがぴったり。カニの繊細な甘みとベシャメルソースのコク、ワインのクリアな味わいが調和し、冬ならではの贅沢を堪能できます。
価格:4,620円(税込)
酵母の泡シリーズは、日本固有品種のぶどうの個性を楽しめる本格的なスパークリングワインです。
国内では数少ない「シャルマ方式」を採用し、二次発酵の後、一定期間ゆっくりと時間をかけて育成を行うことにより、繊細できめ細かい泡と豊かな香り、クリーンでフレッシュな味わいを実現しています。真紅のバラの花びらのような美しい色、きめ細かな泡、チェリーや木苺などの果実にスミレのような赤い花の香り、チャーミングな果実味に、少しビターな味わいもあります。
赤のスパークリングワインと楽しんでいただきたいのは、パテ・ド・カンパーニュ。豚肉の凝縮した旨味やレバーの深いコク、スパイスの香りと、ワインの果実味と少しビターな味わいが見事に寄り添います。きめ細かな泡がパテのしっとりとした脂分をすっきりと洗い流し、次の一口を常に新鮮なものにしてくれます。
価格:2,200円(税込)